自称ゲーム音楽好き [日記]

他人からオタク呼ばわりされるのを回避するためにゲーム音楽好きを名乗っている。その説明資料。
・・・しかしてその実態は「パパのいうことを聞きなさい!」を見てニヤニヤしている割と普通のアニオタであった。

ゲーム音楽が好きな理由。
 どの世代も幼い頃の記憶を呼び起される懐かしい音楽というものがあるはず。それが自分たちの世代にとってはファミコンに代表されるゲーム音楽、8bitサウンドだったということ。子供の頃にゲームを通じて味わった高揚感や感動を追体験できるのだ。
 また、ゲーム音楽は音楽方面における二次創作活動の砦である。2000年にネット上のMIDI公開に著作権料が発生するようになると、多くのJASRAC管理楽曲のmidiファイルは公開停止の憂き目を見た。公開を継続している人達はJASRACにお金を払っている現状だ。
 しかし抜け道がある。それがゲーム音楽なのである。ゲームに使われるBGMは、例外を除いてほとんどがJASRACに登録をしていない。つまりWEBで公開をしてもJASRACが著作者の代理として料金を請求することはないのだ。これは同人CDとしての販売でも同様である。
 もちろん原著作者から見ると立派な侵害行為である。版権物の漫画同人誌と同様、黙認が現状である。日本ファルコムのように音楽の自由利用を許可しているゲーム会社もあり、心強い例ではある。

ゲーム音楽の音色
 30年以上前のコンシューマ機であるファミコンの性能は非常に限られたものである。チープな音しか出ない。和音は3つまで。
 音色はおよそ3種類。普通、楽器の出す音の波形は滑らかな曲線を描くが、古いコンピュータの音の波形は基本的に直線である。ピープ音がその代表だ。ファミコンの出す音の波形は斜線すら再現できず、縦横の線を組み合わせた矩形波(square wave)。小さく縦横の線を繋ぎ合せ斜線を真似た疑似三角波(triangle wave)。そして雑音(noise)の三つである。
 矩形波、三角波も各ゲーム会社によってその音色は多様であり、それを真似ることもアレンジャーの腕の見せ所である。
 
ゲーム音楽の方向性
 DTMによって様々な音色を作りだせる現代の高性能な環境にあって、敢えてファミコンのような制約のある音数・音色で現代の楽曲をアレンジするのが主流である。8bit風のVSTi音源もフリーでたくさん公開されている。
 よりディープには実機を用いて音を出すというものがある。この場合、音は実機の制約を受けるので、その性能を極限まで引き出す、または拡張音源を用いて限界以上の性能を引き出すのが醍醐味となる。

ゲーム音楽の今後
 あらゆるコンテンツが多様化・細分化した現代。最大公約数的に共有できる作品は限られている。かつての名作ゲーム、現在の東方のような作品が共有できなくなった時、どのような状況が生まれるのか。
 もっとも、WindowsOSの標準規格がGSである限り、チープ音色愛好家はなくならないのかもしれない(というかwin7対応のフリー音源少な過ぎて泣ける)。
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