現代の異類婚姻譚(アニメ)はハッピーエンドを求めるのか [アニメ]

またもニコニコ動画の一挙放送、今回はアニメ「かんなぎ」から。初見。
原作がまだ完結していないので色々空想してみる。

アニメは凄く面白かった。基本的にギャグ路線かなと思ったり、でもナギの出自に関わる謎があったりで、1クールとしてはかなりまとまっているし、原作を読みたくなる・二期を期待したくなるって感じだった。

基本的なシリーズ構成は現代の異類婚姻譚(天人羽衣譚?)の典型だと思う。いわゆる「空から女の子が降ってきて~」というもの。突然の出会いがあって、受け入れるまでのドタバタがあって、周囲の人間との出会いと交流があって、出自に関わる秘密が発覚して主人公とヒロインが最終的に向き合ってFin、ていう。

「人魚姫」(アンデルセン、1836初出)、「夕鶴」(木下順二、1949初出)、「来るべき世界」(手塚治虫、1952発表)などを振り返るまでもなく、異類婚姻譚というのは悲劇だという認識があった。
しかし、アニメで同様の題材をとったとき、人間になって結ばれるハッピーエンド、もしくは終わらない日常エンドになることが多い。
「きみとぼくの」セカイ系だとそうでもないか。「イリヤの空UFOの夏」とか、結末思い出せない。

で、この「かんなぎ」、単なるハッピーエンドで終わってほしくないなあという願望。仁とナギがわかりあえて、でもナギは仁の元を去って・・・ていうセンチメンタルな結末を期待してしまうのであった。

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コメント 2

かろん

ジュエルペットサンシャインは異類婚姻譚の完成形だと思っている!!!
by かろん (2017-04-23 08:03) 

はおう

ジュエペ未見ですが、ぶっとんでるってウワサは聞きますねぇ
by はおう (2020-01-21 19:02) 

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