駐車場の戦い(続報) [考え]

ここのところ毎晩、駐車場に住みついた野良猫の様子を見に行っている。
バイクのテントの中は動物の臭いが染み付いており、車体に傷を付けられぬかとヒヤヒヤしている。
今夜は猫の姿は見当たらなかった。食べ物が手に入らなくなったのか、誰かが移動させたのか?
ひとまずほっとしたが、ちょっと自力で解決する策は思い付かない。

しかし、野生の生き物に文句をつけようと思っても中々難しい。どこかで登録されているものでなし、それぞれ自身に都合の良いように行動しているに過ぎない訳だし。

ところで、最近はサンカについて書かれた本を読みかけている(「異形にされた人たち」塩見鮮一郎、三一書房1997)。かつては無戸籍で暮らしている集団がいたという。
一人一人が完全に登録された現代の国の体制が正しいと言えるのだろうか。管理下に置いた上で与えられる自由と権利に誤謬はないのだろうか。価値観の多様性を尊ぶと謳いながら、その価値観を唯一つの物差しで測ってしまうような傲慢さを感じずにはいられない。

法というものに対する世の中の態度にも違和感を覚える。法を犯した人間へのリンチの如きバッシング。
一方で立法府への批判は矛盾するものではないのか?
遵守すべき法と成立してはいけない法とを誰が裁くのか。犯罪の軽重は何を以って判断されるのか。
合憲か違憲かという基準も相対的に力を失っている。
法は国民にとって有益か否かで決まるものであって、管理上の問題で決定されるべきものではない。自分はその立場を取るものである。
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