ポルノ表現は規制されるのか [考え]

FLスタジオ(クロスグレード)買いました、とか萌え系雑誌買いまくってます、とかはまた後回し。

反ポルノ系の書籍をいくつか読む。
キャサリン・マッキノンとか。
まだアメリカでも反ポルノ公民権条例は通ってないようだけれど、だいぶ論点がはっきりしてきた気がする。

「わいせつ表現」ではなく描かれる対象(主に女性や子供)の人権侵害=「ポルノ被害」が問題だとする。

表現の自由には、「特定個人の人権を侵害しない限りにおいて」と但し書きが付く。
ポルノで言えば、アダルトビデオへの出演、売買春など。
絵画表現規制反対派の根拠もそこだ。ポルノ絵画には実在の被害者は不在だからだ。

だが、特定個人の人権を侵害しなくても一定の「配慮」がなされる場合がいくつかある。
障碍者差別、人種差別、日本でいえば部落差別などがそうだ。

人種差別についてはマッキノンがポルノによる女性差別の比較として黒人差別を上げているが、日本でもちびくろサンボ批判や手塚治虫の漫画批判などが有名だ。

手塚治虫オフィシャルサイトの「ご利用の皆様へ」http://www.tezuka.co.jp/animeworld/

障碍者に対する差別用語の自主規制も各種メディアでは当然のように行われている。

これら差別に関わる表現は、例えば過去の著作物を「時代背景を鑑み」て改竄しないで出版する場合、また歴史的研究上の用語として使用する場合は認められるが、新たな著作物を生み出す際には今日の商業出版・メディアでは認められるものではない。

ならば、特定個人の人権を侵害していないポルノ表現(漫画・イラスト)においても、女性差別であることを理由に「配慮」がなされる可能性も十分あるのではないだろうか。
そうなれば、官能小説、成人向けコミック等々のいわゆる「陵辱シチュ」と呼ばれるものは壊滅だろう。

とはいえ、それはかつての公民権運動のように当事者が構成する人権団体の力次第だ。
人種差別に対する運動、障碍者差別に対する運動、部落差別に対する運動の軌跡とその成果を勉強することも表現の在り方を考える一つの糧になるだろう。

レイシストのように反対勢力が地下化することもあるだろうが・・・。
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